鎌倉観光の失敗しない回り方|5年在住者が教える後悔しないプラン

鎌倉観光ガイド

鎌倉観光の失敗しない回り方|5年住んで分かった”絶対に後悔しない”プランニング術

鎌倉在住5年、週末になると「駅までの道を教えてください」と観光客に道案内を頼まれること累計200回以上の私が、本当に役立つ鎌倉観光の回り方をお教えします。観光ガイドには載らない「失敗あるある」と、その回避策を実体験ベースで徹底解説します。

  1. 鎌倉観光で絶対にやってはいけない5つの失敗
    1. 失敗①:週末の10時に鎌倉駅に到着する
    2. 失敗②:全部歩いて回ろうとする
    3. 失敗③:ランチタイムにお店を探し始める
    4. 失敗④:1日で全部見ようとする
    5. 失敗⑤:紫陽花シーズンの週末に明月院へ行く
  2. 失敗しない鎌倉観光の黄金ルート3選
    1. 【初心者向け】鎌倉駅周辺満喫コース(所要時間:5〜6時間)
    2. 【江ノ電満喫】長谷・江ノ島コース(所要時間:7〜8時間)
    3. 【上級者向け】北鎌倉禅寺巡りコース(所要時間:6〜7時間)
  3. 実は知られていない鎌倉観光の裏技5選
    1. 裏技①:トイレマップを事前にチェック
    2. 裏技②:京急バスの1日乗車券(620円)を活用
    3. 裏技③:小町通りは朝と夕方が狙い目
    4. 裏技④:鎌倉駅西口(御成通り側)を使う
    5. 裏技⑤:雨の日こそ鎌倉観光のチャンス
  4. 5年住んで悟った「鎌倉観光の真理」
    1. 「失敗しない」より「失敗を楽しむ」
    2. 「効率」より「余白」を楽しむ
  5. まとめ|「失敗しない」ではなく「後悔しない」鎌倉観光を
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鎌倉観光で絶対にやってはいけない5つの失敗

失敗①:週末の10時に鎌倉駅に到着する

これは鎌倉観光最大の失敗パターンです。2023年4月のある土曜日、友人が「10時に鎌倉駅集合ね!」と連絡してきた時、私は全力で止めました。なぜなら、週末10時の鎌倉駅は通勤ラッシュ並みの混雑だからです。

改札を出るだけで10分、小町通りは人で埋め尽くされ、鶴岡八幡宮までの段葛は「前に進まない渋滞」状態。ランチ難民になり、14時過ぎまで食事にありつけなかった観光客を何人も見てきました。

正解:週末なら朝7時〜8時台に到着、または平日を選びましょう。早朝の鎌倉は静かで、本来の古都の雰囲気を味わえます。どうしても週末なら、15時以降の到着が次善策です。

失敗②:全部歩いて回ろうとする

「鎌倉は小さい街だから全部歩けるでしょ」——これは大きな誤解です。鎌倉駅から長谷寺まで徒歩30分、江ノ島まで徒歩90分、北鎌倉まで徒歩40分。私の知人は初日に2万5千歩も歩き、翌日筋肉痛で動けなくなりました(笑)。

特に夏の炎天下や、冬の寒風吹く海沿いを延々と歩くのは苦行です。2022年8月、真夏の14時に鎌倉駅から長谷大仏まで歩く観光客を見かけましたが、その表情は完全に「修行」でした。

正解:江ノ電、京急バス、レンタサイクルを賢く使いましょう。特に江ノ電は移動手段ではなく観光アトラクションです。車窓からの景色も楽しめて一石二鳥。

失敗③:ランチタイムにお店を探し始める

12時〜13時の鎌倉で飲食店を探すのは、砂漠でオアシスを探すようなもの。人気店は11時半の時点で既に行列、穴場カフェも満席、コンビニのイートインスペースすら埋まっています。

2021年11月、私の両親が鎌倉に遊びに来た時、12時20分から店を探し始め、結局食べられたのは14時40分。その間ずっと歩き続け、父は「もう二度と鎌倉には来ない」と言い出す始末(今では笑い話ですが、当時は本気でした)。

正解:11時までにランチを済ませるか、14時以降まで我慢。または事前予約必須。小町通りの食べ歩きでつなぐのも賢い選択です。空腹は観光の大敵です。

失敗④:1日で全部見ようとする

「鎌倉大仏も、鶴岡八幡宮も、江ノ島も、報国寺も、明月院も全部1日で回りたい!」——その気持ち、分かります。でも無理です(断言)。実際にチャレンジした友人は、どの場所も駆け足で、写真を撮るだけで終わり、「何も記憶に残らなかった」と後悔していました。

鎌倉には主要な寺社だけで30以上、見どころは100以上あります。全部見るには最低でも1週間必要。1日で詰め込むと、季節ごとの美しさも、静寂の中での瞑想体験も、何も味わえません。

正解:1日で回るなら3〜4スポットに絞りましょう。「北鎌倉の寺院巡りコース」「江ノ島・長谷エリア」「鎌倉駅周辺」など、エリアを絞った方が満足度は10倍高いです。

失敗⑤:紫陽花シーズンの週末に明月院へ行く

これは「失敗」というより「地獄への片道切符」と表現した方が正確かもしれません。6月の週末、明月院の入場待ち時間は平均2時間。2020年6月13日の土曜日、私は実験的に並んでみましたが、入場まで2時間45分かかりました。炎天下で。水分補給も困難な状況で。

やっと入場できても境内は満員電車並みの人口密度。「悟りの窓」の前では撮影待ちの行列。「これは紫陽花を見に来たのか、人を見に来たのか」という哲学的疑問が頭をよぎります。

正解:紫陽花シーズンは平日の早朝(開門直後9時)一択。または思い切って別の季節に訪れる勇気も必要です。秋の明月院も十分美しいですよ。

失敗しない鎌倉観光の黄金ルート3選

【初心者向け】鎌倉駅周辺満喫コース(所要時間:5〜6時間)

8:00 鎌倉駅到着 → まだ人が少ない小町通りを散策
8:30 鶴岡八幡宮参拝(朝の静けさを体験)
9:30 鎌倉宮または荏柄天神社(どちらか選択)
11:00 早めのランチ(小町通りまたは御成通り)
12:30 銭洗弁財天(金運アップの名所)
14:00 佐助稲荷神社(赤い鳥居のトンネルがインスタ映え)
15:30 小町通りでお土産購入 → カフェで休憩

このコースの素晴らしい点は、全て徒歩圏内で移動できること。しかも早朝スタートなので混雑を完全回避。私が最も人に勧めるルートです。

【江ノ電満喫】長谷・江ノ島コース(所要時間:7〜8時間)

9:00 鎌倉駅から江ノ電で長谷駅へ
9:15 長谷寺(観音堂と海の眺望を満喫)
10:30 高徳院(鎌倉大仏をじっくり鑑賞)
11:30 長谷エリアでランチ
13:00 江ノ電で稲村ヶ崎・七里ヶ浜の景色を楽しみながら江ノ島へ
14:00 江ノ島観光(江島神社、展望台、岩屋洞窟)
17:00 江ノ島から夕日鑑賞 → 帰路

江ノ電の車窓、海の景色、大仏、江ノ島——鎌倉観光のハイライトを1日で体験できる贅沢コース。体力は必要ですが、満足度は最高レベルです。

【上級者向け】北鎌倉禅寺巡りコース(所要時間:6〜7時間)

8:30 北鎌倉駅到着
8:45 円覚寺(早朝の静けさで禅の世界へ)
10:00 東慶寺(花の寺として有名)
11:00 浄智寺(竹林と苔の庭が美しい)
12:00 北鎌倉のカフェでランチ
13:30 明月院(紫陽花シーズン以外がおすすめ)
15:00 建長寺(鎌倉五山第一位の格式)
16:30 鎌倉駅方面へ → 小町通りでお土産

このコースは「鎌倉の本質」を味わいたい人向け。静寂、禅、自然——都会の喧騒を忘れさせてくれる究極の癒しルートです。私は月に1回このコースを歩きます。

実は知られていない鎌倉観光の裏技5選

裏技①:トイレマップを事前にチェック

これ、本当に重要です。鎌倉の寺院の多くはトイレが古く、数も少ない。週末の鶴岡八幡宮のトイレは常に行列。私は観光客から「トイレどこですか?」と聞かれる頻度の高さに、トイレマップを自作しようと思ったほどです(笑)。

トイレ救世主スポット:鎌倉駅東口トイレ、鶴岡八幡宮境内、各コンビニ、カフェ利用時。長谷寺のトイレは比較的綺麗でおすすめです。

裏技②:京急バスの1日乗車券(620円)を活用

江ノ電ばかり注目されますが、京急バスも超便利。鎌倉駅〜大仏、鎌倉駅〜北鎌倉、鎌倉駅〜報国寺など、主要スポットを網羅。しかも混雑した江ノ電より確実に座れます。

私の母(70代)は「もう歩けない」と言いながらもバスを駆使して1日で8箇所回りました。高齢者や体力に自信がない方には特におすすめです。

裏技③:小町通りは朝と夕方が狙い目

昼間の小町通りは前に進めないレベルの混雑。しかし朝8時前と夕方17時以降は嘘のように空いています。朝は開店準備中の店が多いですが、雰囲気を楽しむには最高。夕方は閉店セールや値引き品も出ます。

2023年10月、夕方17時半に小町通りを歩いたら、昼間1時間待ちだった人気コロッケ店が待ち時間ゼロ。しかも「今日最後の1個」を50円引きで購入できました。ラッキー。

裏技④:鎌倉駅西口(御成通り側)を使う

多くの観光客は東口(小町通り側)から出ますが、西口も実は便利。御成通りには地元民御用達のカフェやパン屋が並び、観光地化されていない「生活の鎌倉」を体験できます。

私は週末、あえて西口を使って混雑を回避。御成通りのベーカリー「鎌倉ベルグフェルド」のクロワッサンは絶品です(地元民の朝食定番)。

裏技⑤:雨の日こそ鎌倉観光のチャンス

観光客の多くは雨天を避けますが、実は雨の鎌倉こそ最高。紫陽花は雨に濡れてこそ美しく、竹林は雨音が風流、石畳の参道は雨に濡れて風情が増します。そして何より、観光客が激減。

2022年7月の平日雨天、長谷寺を訪れたら境内にいたのは私を含めて5人だけ。贅沢な貸切状態で、雨音を聞きながら1時間も瞑想できました。折り畳み傘一本で、最高の鎌倉体験ができるのです。

5年住んで悟った「鎌倉観光の真理」

ここまで色々と偉そうに語ってきましたが、正直に告白します——私も最初は失敗だらけでした。

鎌倉に引っ越した初日、張り切って土曜日の12時に小町通りへ繰り出し、人混みに揉まれて疲弊。ランチ難民になり、結局駅のコンビニでおにぎりを食べる羽目に。「なんだこの街は」と思いました(笑)。

でも5年間暮らし、何度も失敗し、観光客の失敗を目撃し、地元の人に教えてもらううちに、ようやく「鎌倉の正しい楽しみ方」が分かってきたのです。

「失敗しない」より「失敗を楽しむ」

実は、多少の失敗も鎌倉観光の醍醐味だったりします。

ランチ難民になって歩き回った結果、素敵な路地裏カフェを発見したり。道に迷って辿り着いた寺院が、ガイドブックに載らない隠れた名所だったり。予定外の展開が、かえって忘れられない思い出になることも多いのです。

2023年5月、友人を案内中に道を間違え、偶然「御霊神社」という小さな神社に迷い込みました。目の前を江ノ電が通過する撮影スポットで、たまたま紫陽花も咲き始めていて——計画外の最高の一枚が撮れました。友人は「道を間違えてくれてありがとう」と言ってくれました。

「効率」より「余白」を楽しむ

最初の頃の私は、1分も無駄にしないよう、タイトなスケジュールを組んでいました。でも今は違います。予定は午前中だけ決めて、午後は気の向くままに——それが鎌倉の正しい楽しみ方だと悟りました。

寺院でぼんやり庭園を眺める時間、海を見ながら缶コーヒーを飲む時間、猫と戯れる時間——そんな「何もしない時間」こそが、実は鎌倉観光の真髄なのです。

3週間前、極楽寺駅のベンチに座って次の江ノ電を3本見送った時、隣のおばあちゃんが「急いでどこ行くの?鎌倉はゆっくり楽しまないとね」と声をかけてくれました。その言葉が妙にしっくりきて、結局5本目の江ノ電に乗りました。

まとめ|「失敗しない」ではなく「後悔しない」鎌倉観光を

5年間の経験から断言できるのは、完璧な鎌倉観光なんて存在しないということ。どんなに計画を立てても、天気が崩れたり、電車が遅れたり、想定外のことが起きます。

でも、それでいいんです。むしろ、それが鎌倉なんです。

大切なのは「失敗しない」ことではなく、「後悔しない」こと。時間に追われず、人と比べず、自分のペースで楽しむこと。SNS映えする写真を撮ることより、自分の心に残る瞬間を見つけること。

この記事で紹介した「失敗回避術」は、あくまで選択肢の一つ。全部守る必要はありません。あなたが「これだけは外せない」と思うポイントだけ押さえて、あとは自由に楽しんでください。

計画通りに進まなくても、予定を全部こなせなくても、それがあなたの「唯一無二の鎌倉体験」になります。完璧な観光より、不完全でも心に残る旅の方が、絶対に価値があります。

最後に——もし鎌倉で道に迷ったり、困ったことがあれば、地元の人に声をかけてみてください。鎌倉の人は(私も含めて)観光客に優しいです。200回道案内した私が保証します(笑)。

それでは、あなたの鎌倉観光が、失敗も含めて最高の思い出になりますように。

 

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