鎌倉移住のリアル体験談【5年住んで分かった真実】|憧れと現実のギャップを全て語ります

鎌倉移住

鎌倉移住のリアル体験談【5年住んで分かった真実】|憧れと現実のギャップを全て語ります

「鎌倉に住みたい」——5年前の私もそう思っていました。古都の風情、海と山に囲まれた環境、おしゃれなカフェ。でも実際に移住して分かったのは、憧れだけでは語れない「鎌倉移住のリアル」でした。良いことも悪いことも全て包み隠さず、5年間の体験を正直にお伝えします。

  1. 鎌倉移住を決めた理由と当初の期待
    1. 東京での消耗生活に限界を感じて
    2. 描いていた理想の鎌倉ライフ
  2. 移住1年目:理想と現実のギャップに苦しんだ日々
    1. 問題①:通勤時間が片道1.5時間になった
    2. 問題②:週末の観光客ストレスが想像以上
    3. 問題③:物価が思ったより高い
  3. 移住3年目:ようやく見えてきた鎌倉の本当の魅力
    1. 朝の鎌倉が最高に贅沢だと気づいた
    2. 地元コミュニティとの繋がりができた
    3. 四季の変化を肌で感じる豊かさ
  4. 移住5年目:正直に語る「鎌倉移住のメリット・デメリット」
    1. 【メリット】鎌倉に住んで本当に良かったこと
      1. 1. 自然と歴史が日常にある贅沢
      2. 2. 通勤時間が自己投資の時間になった
      3. 3. 観光地に住む優越感(小さな特権)
      4. 4. ストレスフリーな休日
      5. 5. 健康的な生活リズムになった
    2. 【デメリット】鎌倉移住の厳しい現実
      1. 1. 通勤時間の長さは覚悟が必要
      2. 2. 週末の混雑ストレスは避けられない
      3. 3. 物価が高く、生活コストは都内と変わらない
      4. 4. 車がないと不便な場面が多い
      5. 5. 湿気と塩害がハンパない
  5. 「鎌倉移住に向いている人・向いていない人」5年の結論
    1. 鎌倉移住に向いている人
    2. 鎌倉移住に向いていない人
  6. 5年住んで出した結論:「鎌倉移住、後悔してる?」
    1. 鎌倉が教えてくれたこと
    2. 予想外の副産物:人生が豊かになった
  7. これから鎌倉移住を考える人へのアドバイス
    1. 1. 最低1ヶ月は「仮住まい」してみる
    2. 2. リモートワークか転職を検討する
    3. 3. 「憧れ」だけで決めない
    4. 4. 予算は多めに見積もる
    5. 5. 「完璧な移住」は存在しないと知る
  8. まとめ|鎌倉移住は「人生の選択」であり「冒険」である
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鎌倉移住を決めた理由と当初の期待

東京での消耗生活に限界を感じて

5年前、私は東京・品川のIT企業で働く29歳の会社員でした。毎日満員電車に揺られ、終電で帰宅し、週末は疲れて寝るだけ。ある日、友人に誘われて鎌倉を訪れた時、江ノ電の車窓から見える海に心を奪われました。

「ここに住めたら、人生変わるかもしれない」——その瞬間、鎌倉移住を決意しました。2019年3月、築30年の1Kアパート(家賃7万8千円)を契約。引っ越し当日は晴天で、「これが私の新しい人生のスタートだ」と胸が高鳴ったことを今でも覚えています。

描いていた理想の鎌倉ライフ

当時の私が想像していた鎌倉生活は、こんな感じでした:

  • 朝は海岸をジョギング、新鮮な空気を吸って爽やかスタート
  • 休日は寺社巡りや季節の風景を楽しむ優雅な時間
  • おしゃれなカフェで読書やノマドワーク
  • 地元の人たちと温かいコミュニティを築く
  • 都会のストレスから解放された穏やかな日々

今思えば、完全に「雑誌の特集記事」を鵜呑みにしていました(笑)。現実は、もっと複雑で、もっと面白くて、もっと厳しいものでした。

移住1年目:理想と現実のギャップに苦しんだ日々

問題①:通勤時間が片道1.5時間になった

これが最初の、そして最大の誤算でした。鎌倉から品川まで、乗り換え2回で片道1時間30分。往復3時間。月間で計算すると約98時間——これは東京時代の通勤時間の3倍でした。

最初の1ヶ月は「車窓から海が見えるから大丈夫」と自分を励ましていましたが、2ヶ月目には疲労困憊。朝6時半に家を出て、帰宅は22時過ぎ。「何のために鎌倉に来たんだっけ?」と自問する日々が続きました。

転機:3ヶ月目、諦めて通勤時間を「自分時間」に切り替えました。映画をスマホで観る、読書する、英語を勉強する——結果的に5年間で映画1,200本以上鑑賞、読書200冊以上達成。災い転じて福となった好例です。

問題②:週末の観光客ストレスが想像以上

2019年5月のゴールデンウィーク、初めて「地元民としての週末」を体験しました。鎌倉駅前は人で溢れ、スーパーまで行くのに通常の3倍の時間。小町通りは前に進めないレベルの混雑。近所のコンビニにも観光客の行列。

一番衝撃的だったのは、自宅前(住宅街)で見知らぬ観光客が記念撮影していたこと。「ここ、私の家の前なんですけど…」と言いたかったですが、言えませんでした(笑)。

適応策:週末は極力外出しない、または早朝・夜間に買い物を済ませる生活スタイルに。平日と週末で完全に別の街に住んでいる感覚です。

問題③:物価が思ったより高い

鎌倉のスーパーの物価は、東京とほぼ変わらないか、むしろ高い。特に野菜や魚は「観光地価格」が上乗せされている感じ。節約のため、藤沢のスーパーまで自転車で20分かけて買い出しに行く日々が続きました。

外食も高い。ランチ1,500円〜、ディナー3,000円〜が相場。地元民向けの定食屋もありますが、数が限られています。食費は東京時代より月2万円増えました。

移住3年目:ようやく見えてきた鎌倉の本当の魅力

朝の鎌倉が最高に贅沢だと気づいた

2021年6月のある朝、ふと思い立って5時半に起床し、材木座海岸まで散歩に行きました。朝日が昇る瞬間、波の音だけが響く静けさ、空気の澄んだ清々しさ——その時初めて「ああ、これが鎌倉に住む価値なんだ」と実感しました。

以来、早起きが習慣に。朝6時の鎌倉は観光客ゼロ。地元の人が散歩し、サーファーが波に乗り、猫が路地を歩く——本来の鎌倉がそこにありました。通勤前の1時間が、私の最も大切な時間になりました。

地元コミュニティとの繋がりができた

移住3年目、近所の八百屋のおばちゃんが「いつも朝早いわね」と声をかけてくれたのがきっかけで、少しずつ地元の人と話すようになりました。商店街の魚屋、パン屋、花屋——みんな最初は警戒していましたが、顔を覚えてもらうと驚くほど親切です。

「今日の魚、新鮮だよ」「このパン、焼きたてだから持ってきな」——そんな何気ない会話が、都会では得られなかった温かさでした。観光客には見せない、地元民だけの鎌倉がありました。

四季の変化を肌で感じる豊かさ

東京にいた頃、季節の変化なんて意識したことがありませんでした。でも鎌倉では、桜、紫陽花、紅葉、梅——四季がくっきりと目に見える形で現れます。

2022年3月、近所の鶴岡八幡宮の桜が満開になった日、通勤前に立ち寄って10分間眺めました。たったそれだけで、その日一日が豊かな気持ちで過ごせました。季節を感じる余裕——これが鎌倉移住の最大のメリットかもしれません。

移住5年目:正直に語る「鎌倉移住のメリット・デメリット」

【メリット】鎌倉に住んで本当に良かったこと

1. 自然と歴史が日常にある贅沢

徒歩10分で海、徒歩5分で寺社、徒歩15分で山のハイキングコース——これが普通の環境。休日に遠出しなくても、近所の散歩だけで十分リフレッシュできます。800年の歴史を持つ寺院が「近所」にある不思議。

2. 通勤時間が自己投資の時間になった

片道1.5時間を映画鑑賞に充てた結果、5年で1,200本以上鑑賞。この経験が今の映画レビュー執筆に直結しています。通勤時間は無駄ではなく、使い方次第で最高の自己投資時間になると証明できました。

3. 観光地に住む優越感(小さな特権)

友人が鎌倉に遊びに来た時、地元民しか知らない穴場を案内できる優越感。隠れた絶景スポットや、混雑回避ルートを知っている特権。小さいけれど、確実に嬉しいメリットです。

4. ストレスフリーな休日

東京時代は休日も人混みでストレス。鎌倉では平日の海や寺院が貸切状態。朝6時の材木座海岸、夕方17時の長谷寺——誰もいない贅沢を独り占めできます。

5. 健康的な生活リズムになった

早起き習慣、海沿いの散歩、新鮮な空気——5年間で体重3kg減、風邪をひく回数も激減。自然に健康的なライフスタイルになりました。

【デメリット】鎌倉移住の厳しい現実

1. 通勤時間の長さは覚悟が必要

片道1.5時間、往復3時間は確実に体力を消耗します。リモートワークや鎌倉近郊勤務でない限り、この負担は避けられません。体力に自信がない人には正直おすすめしません。

2. 週末の混雑ストレスは避けられない

週末は別の街。スーパー、コンビニ、道路——全てが観光客で溢れます。「普通の買い物」ができないストレスは、5年経っても慣れません。週末引きこもり体質になります(笑)。

3. 物価が高く、生活コストは都内と変わらない

家賃は都内より安いですが、食費・日用品が高い。トータルの生活費は東京時代とほぼ同じ。「地方移住で生活費削減」を期待するなら、鎌倉は不向きです。

4. 車がないと不便な場面が多い

大きな買い物、郊外の大型店、病院——車がないと不便。でも駐車場代は月2〜3万円。私は自転車で頑張っていますが、雨の日は本気で車が欲しくなります。

5. 湿気と塩害がハンパない

海が近いため、湿気と塩害が深刻。洗濯物が乾きにくく、金属はすぐ錆びます。自転車は3年でボロボロ。除湿機は必須アイテムです。

「鎌倉移住に向いている人・向いていない人」5年の結論

鎌倉移住に向いている人

  • リモートワーク可能な人:通勤時間がなければ、鎌倉は最高の環境
  • 早起きが得意な人:朝の鎌倉を楽しめる人には天国
  • 観光客を気にしない人:週末の混雑をスルーできるメンタル必須
  • 自然・歴史好き:寺社巡り、海、山が好きなら間違いなく満足
  • 一人時間を大切にする人:静かな環境で自分と向き合える

鎌倉移住に向いていない人

  • 都内通勤が必須の人:通勤時間3時間は本当にキツイ
  • 便利さ重視の人:大型店、24時間営業店は少ない
  • 人混みが苦手な人:週末の混雑に耐えられないなら無理
  • 生活費を抑えたい人:物価は決して安くない
  • 車を持ちたくない人:車なし生活はかなり不便

5年住んで出した結論:「鎌倉移住、後悔してる?」

よく聞かれるこの質問。答えは——「後悔していないけど、簡単ではなかった」です。

正直、最初の2年間は何度も「東京に戻ろうか」と思いました。通勤の疲労、週末の混雑、予想外の出費——理想と現実のギャップに苦しみました。友人には「鎌倉移住は失敗だったかも」と愚痴ったことも何度もあります。

でも3年目以降、少しずつ鎌倉との付き合い方が分かってきました。「観光地」として見るのではなく、「生活の場」として受け入れる。週末の混雑も、通勤時間も、全て含めて鎌倉なのだと。

鎌倉が教えてくれたこと

5年間の鎌倉生活が教えてくれたのは、「理想の生活は、待っていても来ない」ということ。雑誌に載っているような優雅な暮らしは、努力と工夫と妥協の上に成り立っています。

朝5時半起きの散歩も、通勤時間の映画鑑賞も、週末引きこもり戦略も——全て自分で作り出した「鎌倉ライフハック」です。与えられた環境をどう楽しむか、それが移住生活の本質だと気づきました。

予想外の副産物:人生が豊かになった

通勤時間で1,200本の映画を観た経験が、今の映画レビュー執筆に繋がりました。早朝散歩の習慣が、健康と精神の安定をもたらしました。季節の変化を意識する生活が、日々の小さな幸せに気づく感性を育てました。

鎌倉に移住しなければ、これらの経験は得られなかった——そう考えると、通勤時間も週末の混雑も、全て「投資」だったのかもしれません。

これから鎌倉移住を考える人へのアドバイス

1. 最低1ヶ月は「仮住まい」してみる

マンスリーマンションやAirbnbで1ヶ月暮らしてみることを強く推奨。観光と生活は全く別物です。通勤してみて、買い物してみて、週末を過ごしてみて——それから決断しても遅くありません。

2. リモートワークか転職を検討する

都内通勤が必須なら、本気でリモートワーク交渉または転職を考えるべき。通勤時間3時間は、想像以上に人生を消耗します。私は転職できなかったので通勤時間活用で乗り切りましたが、できれば避けたかった。

3. 「憧れ」だけで決めない

インスタ映えする鎌倉と、生活する鎌倉は別物。雑誌やSNSの情報だけで決断すると、必ず後悔します。地元民のリアルな声(この記事とか)を参考にしてください。

4. 予算は多めに見積もる

鎌倉の生活費は安くありません。家賃+食費+光熱費+交通費で、最低でも月20万円は必要。余裕を持った資金計画を。

5. 「完璧な移住」は存在しないと知る

どこに住んでも、メリットとデメリットは必ずあります。鎌倉も例外ではありません。大切なのは、デメリットを受け入れられるか、メリットがそれを上回るか——冷静に判断することです。

まとめ|鎌倉移住は「人生の選択」であり「冒険」である

5年前、29歳の私が鎌倉移住を決めた時、周囲は「やめた方がいい」と反対しました。でも私は飛び込みました。結果、苦労もしたし、後悔もしたけれど——今は「やって良かった」と心から思えます。

鎌倉移住は、安易な「癒し」や「逃避」では成功しません。覚悟と努力と、何より「この街を好きになる気持ち」が必要です。観光客としてではなく、生活者として鎌倉と向き合う——それができれば、きっとあなたも「鎌倉移住して良かった」と言える日が来るはずです。

もしあなたが今、鎌倉移住を迷っているなら——まずは一度、平日の早朝に鎌倉を訪れてみてください。観光客のいない静かな鎌倉、地元の人が生活する本当の鎌倉——その姿を見て、それでも「ここに住みたい」と思えるなら、きっと大丈夫です。

私はこれからも鎌倉で暮らし続けます。通勤時間3時間も、週末の混雑も、全て受け入れて。なぜなら、それでも鎌倉が好きだから。それが5年間で出した、私の答えです。

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